[ 木のしごと ] 2018/06/16(Sat)
一世紀前の木材だという。
大鋸(おが)で挽かれた丸太は、完全には挽き切らずに
一部つながった状態で保存されていた。
木曽の山あいの民家の納屋に眠っていた、それらの貴重な古材を
分けていただいたのが、約1年半前...
その後、この古材を使って何をつくるべきか... ずっと考え続けてきた。
そんな折、長年お付き合いのある木曽にお住まいのお客様から
“祈りの箱”というものをご注文いただいた。
扉の付いた小さな箱型のもので、故人の思い出の品を納めておきたい...
木曽であること、そして古い貴重な材料であること...
古材は、この“祈りの箱”にこそ使われるべきではないだろうかと思えた。
先日、完成した“祈りの箱”を納めた。
アップライト型ピアノの上にちょこんと置かれて、しっくりとした。
この箱は、ご注文の一基と、同型をあと二基製作して
月末の展示会で、出品する事にした。
ご案内です。
- 保知 充 木工展 -
日時:6月28日(木)~7月1日(日)
10:00~17:30(最終日16:30迄)
場所:松本中町 蔵シック館 松本市中央2-9-15
2号館・和室1(玄関入リ土間上ガリ向カッテ右側ノ和室)
約1年振りの、いつもの場所での展示会です。
縁側にて、いつものとおり和紙撚り編みの実演やります。
よろしければ、どうぞお運びください。